Moris Chair



モリスチェア
 Warren Hile Studioのモリスチェアは1905年のクラフツマンワークショップのオリジナル品を忠実 に復刻したものである。"ライフレーク"と呼ばれる虎の毛皮のような木目の部分だけを厳選したオハイオ産のホワイトオーク材を使用し、塗装もシェラックニスにワックス仕上げと素材が最も美しく長持ちする仕上げを施してある。
当時のクラフトマンワークショップのカタログには、リクライニングチェアと記されているが、両肘の後ろの部分の留め具を利用した機構はモリス商会が考案したもので、その由来から通称モリスチ ェアと呼ばれる。
 グスタフ・スティックリーの作品の中でも『クラフツマンワークショップ』の製作した品はアンティー ク業界で特に評価が高い。彼は数タイプのモリスチェアをデザインしているが、アームが格子にな っていて後ろに向かって傾斜している"ナンバー369" は特に貴重で、オークションでは2万ドル以 上の高値がつく。当時のカタログでは40ドルなので、100年間で500倍の値がついたことになる。

 1905年のクラフツマンワークショップのカタログ
に掲載されているモリスチェア